【BLAME! 全話紹介&解説】LOG61 珪素生物襲撃 バーニングシリコン
珪素生物は捕えたLEVEL9シボの脳と球体を分離し、球体の解析を進める。霧亥はLEVEL9シボのもとへ駆動エレベータで移動。サナカンはLEVEL9シボの奪還を目論見み、珪素生物の集落を激しく襲撃する。
・珪素生物のLEVEL9シボへの措置。まず、球体と脳とを分離したそうだ。統治局サナカンはかつて、LEVEL9シボは次第に球体の使い方を覚えると語っていた。脳みそと球体とは密接にリンクしていたから、まずはそれを分断したということなのだろう。あるいはLEVEL9シボ単独で、ある程度のネットへの接続すら可能だったのかもしれない。
・球体と脳を分離したということで、物理的に分離されていてちょっと解りやすすぎてギャグみたいだ。周りに、ちっちゃい珪素生物が泳いでいる。珪素生物もいろんなフォルムがあるな、と、この集落を見ていても思う。でかいやつって動きにくそうだけどどうなんだろうか。たとえばリンベガって非公式階層までどうやって移動したんだろうか。
・珪素生物の会話。それはなんだ? 実は珪素生物も、LEVEL9シボの球体の役割のなんたるかは解っていない? でも、殺さないで持ってきている。以前も、珪素生物がLEVEL9シボを殺さず捕えようとしていた。何か解らんが、とにかくヤバそう、重要そうなものだからゲットした。という感じなんだろうか。あるいは統治局が懸命にガードしているのを見て、重要さを感じ取ったか。
・球体のロック。シボがダウンロードしたものだから、シボじゃないと、あるいは感染の無いところでないと起動しないのだろう。でも、珪素生物の科学力だったら外すのにはそんなに時間はかからないのかもしれない。
・急いでやれ、という台詞。すぐにこれが必要になるかも、とのこと。どうも珪素生物はネットスフィアに関連するものを手に入れたことは認識しており、セーフガードなりなんなりの反撃を予期していたのだろう。
・エレベータで移動する霧亥。適切な座標を統治局から教えてもらったので、最適な移動手段を得たのだろう。表情もしっかりしており、これからの任務への決意が垣間見える。重力子放射線射出装置も描写される。
・サナカンの襲撃。見ていくと、珪素生物も非武装の構成員が結構いるなぁと思う。今まで作中に出てきた珪素生物は、危険の多い都市を旅してまわっている連中で、それだけ武装もしっかりしていた。スチフなんかは、武装(身体改造)のためにお金がかかってしまい、リンベガの誘いに乗ったと画集に説明がある。これを裏返せば、一般的な珪素生物はそんなに武装もなく、都市に寄生してそれぞれの仕事や生活や信仰なんかを持って生活していたのだろう。サナカンはそんな「一般」の珪素生物も殺してしまう。
・以前敗れた騎士タイプの珪素生物を倒すサナカン。禁圧解除すれば、例の盾も破壊できる。というか、例の盾はかなり優秀で、普通の重力子放射線なら反射できる。重力子放射線射出装置の光線を退けたのは、この盾と序盤の塊都の武装勢力だけ。けれども、禁圧解除には敵わなかったわけだ。
・落ちてきた騎士タイプ珪素生物に、サナカンの得意の微小針の攻撃。珪素生物を駆除系に改造。もとが強い珪素生物だから、強い駆除系ができるんだろうか。