ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書き終え、現在は浦安鉄筋家族について書いてます。桜井のりおは神。

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

完全コミック版 グラハム・ハンコック『神々の指紋』

かつて一世を風靡したオカルト本『神々の指紋』の内容をコミックにしたもの。南極大陸にかつて超古代文明があり、エジプトや中南米などの文明へその知識が継承されたというのが大まかな論旨だ。日本で流行ったのは1996年から1997年くらいの時期だ。コミック…

青の祓魔師

この漫画にはもうほんと、あんまり言うことはなくて、冷徹に計算された構成・ストーリー・キャラクターの上に作者の趣味(大勢の人が共感可能な)が充分に発揮された、和製ダークファンタジーの現在の最高到達点とも言いうる作品だ。 青の祓魔師 1 (ジャンプ…

シドニアの騎士11巻の感想

12巻の感想はこちらです。 弐瓶勉は多分「ヒロイン候補」にこれから残酷なことをすると思うよ。 シドニアを彩る「ヒロイン候補」 『シドニアの騎士』は弐瓶勉的サイバーパンクSFの最新鋭の実践の場だ。人間という存在が大きな科学力の前で変形され、一般的…

斉木楠雄のΨ難

今ジャンプで読むべきはこれ。まさにこれ。 主人公斉木楠雄は万能の超能力者で、超能力を使役してあらゆる漫画でありがちな「お約束」を面白おかしく打破しギャグにする。斉木以外の登場人物もみな個性的で「濃い」連中で、一見すると無敵に見える斉木の日常…

かいけつゾロリのドラゴンたいじ

ついに私は恥ずかしさを乗り越えて図書館で『かいけつゾロリ』の刊本を借り出すことに成功した。今後、適宜一冊ごとに感想を述べて行きます。 『ゾロリ』から考えよう。 そのねらいは以下の通りだ。『ゾロリ』のような絵本は、子供たちがマンガを楽しむため…

4コマよみに与ふる書

2014年2月3日追記 大きく取り上げ引用したにもかかわらず、アンサイクロペディアの「4コマ読みに与ふる書」項(現在はUnbooksに移行)を「四コマ読みに与ふる書」と誤記していました。 ここにお詫びして訂正します。 今回は毛色を変えて、「4コマ漫画」論と…