ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書き終え、現在は浦安鉄筋家族について書いてます。桜井のりおは神。

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

夜明けの図書館

図書館の専門職員「司書」にスポットを当てた漫画。「司書」さんは普段、蔵書の整理や図書館での窓口業務を行なうほか、利用者が知りたいことや疑問に思っていることに対して調査し、情報を提供する業務「レファレンス」も行なう。 本作では、この「レファレ…

田中一行『イコン』

内省型主人公は今日も掛け値なしに思考をぶっ飛ばす! この漫画は、アフタヌーンで2011年5月号から2012年1月号まで連載された漫画だ。人を思いのままに操れる石板を手に入れた青年が主人公。 能力を奪おうとする敵と対峙する中で、主人公は絶対的な能力を使…

大相撲刑事

ああ大相撲刑事 この漫画はジャンプで連載されたギャグ漫画だ。ただそんなに面白くなくて、10週くらいで打ち切られた漫画だ。『大相撲刑事』は、内容があまりにくそすぎた。多分wikipediaの記事のキャラ説明のほうが漫画本編より面白い。あれは『大相撲刑事…

ヒトヒトリフタリ

このたび無事最終回を迎えたが、私は6巻までしか読んでない! この漫画の良いところは、作品の中でのキャラクターたちが抱える問題や目的がやたらとはっきりしていることだ。主人公の春日総理は寿命が定まっていて、それが明示される形でストーリーが進んで…

人間昆虫記

手塚治虫といえばこれ。連載時期は1970年から1971年。手塚のキャリアでいえば人気がやや低迷していた時代であるという。 十村十枝子という主人公の女性は、他人の能力を完全に模倣できる。あまつさえ模倣した人物を退け、なり変ってしまう。だから彼女は有望…

いきいきごんぼZ

『いきいき』と『空が』の2012年 『空が灰色だから』について触れたからには、『いきいきごんぼ』(その後『いきいきごんぼZ』に改題)にどうしても言及せねばなるまい。 同じ週刊少年チャンピオンで、同時期に連載が開始された漫画なのだが、エロ・うんこ…

空が灰色だから

「サブカル」?「サブカル」! 「サブカル」と人が言う時、その裡にどういう意味を込めているかはかなり判然としないが、阿部共実『空が灰色だから』は少なくともサブカルサブカル言われる筋の作品だった。 好意的な感想には「これを読んで圧倒された!」的…

石黒正数『外天楼』をよむ

『外天楼』は伏線回収漫画にあらず 石黒正数『外天楼』は誤読されている!(はぁ、我ながら大きく出たもんだ) 外天楼 (KCデラックス)作者: 石黒正数出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/21メディア: コミック購入: 34人 クリック: 529回この商品を含む…