ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書き終え、現在は浦安鉄筋家族について書いてます。桜井のりおは神。

それと今年2014年は服部昇大氏の作品が読みたい

前回の続き?じゃ。

 

まあ標記の通りなんだ。かつて『魔法の料理かおすキッチン』を連載していた服部昇大氏の連載作品が今年は読みたい。

 

この人はすごい。なんかプリキュア照英日本語ラップにやたら詳しいし、70年代少女マンガ風?(この辺り実際そうなのかよくわからない、が、そんな感じのする)の画風も独特である。

 

これらの個別的な特定のコードにたいして、服部氏は非常に体系的な知識・振る舞いを体得していると見える。様々なマニアックな要素に対して、非常に筋が通っている。と見える。私は服部氏が詳しい分野に全く詳しくないのだが、少なくとも素人目にはそう見える。

 

こうした人の書く漫画は面白い。たとえその分野に自分が詳しくなくとも、描く側が豊潤な知識体系からわかりやすくその特定の分野・特定の世界の雰囲気を伝えてくれる。見ていて面白いし、自分の知らない世界を教えてもらえる。

 

服部昇大は、私にとってきっとそんな刺激的な男だ。

 

だから彼の描く漫画を今年は見たい。ただし、彼の専門分野そのものを取り出すのでなく、編集者とかと対立して、やや自分の描きたいことと逸れる内容だとよりグッとくるのではないかと思う。フェティシズム一直線ではなく、そのフェティシズムが誰かとの討論を経て抑圧を受けると、見る分には更に深く楽しめる。そうした作風と他者との意見との格闘を経た、服部氏の漫画が見ることができれば2014年は本当に幸せだ。本当に勝手な意見なんだけどね。

 

例えば、ここ10数年に現れてきた「プリキュア的なもの」が一体いかなるものなのか?あるいは「プリキュア的なもの」は我々に何を残したのか?こうした論点を漫画を通じて語ってくれたら、素人としては大変勉強になるのだ。これは本当に重要なテーマだ。もちろん照英についてだっていいんだけどね。

魔法の料理 かおすキッチン 3 (ジャンプコミックス)

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