ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書き終え、現在は浦安鉄筋家族について書いてます。桜井のりおは神。

【BLAME! 全話紹介&解説】LOG44 超構造体内部

プセルにより、セウの遺伝子が珪素生物の拠点へと運ばれていく。超構造体を移動する霧亥の前にスチフが登場。戦闘になり、霧亥がスチフを退ける。

 

・プセルの現出させる珪素生物型駆除系。出し方がかっこいい。何か、祈りの様に構えてから、まが玉状のデバイスを落として駆除系を出している。珪素生物のデバイスというか振る舞いと言うかしきたりと言うか……と、統治局の兵器とが親和しているような描写。リンベガの技術だろうか。

・プセルはそのままシボたちを追跡。超構造体は随意に動かせないようだ。あるいは、イコがロックしたのかもしれない。超構造体のインターフェイスに触れて、シャットダウンさせた? それで、アホみたいなテコの原理で蓋を持ちあげる。円形の石板状のモノにたいしてアホみたいなことをするのは、漫画界広しといえどもプセルと戸愚呂弟ぐらいだ。

 

・武器庫で色々仕込んだ霧亥がスチフと戦闘になる。スチフのスピードは凄まじい。霧亥の銃器を切断したり、霧亥の銃をゼロ距離でかわす。画集には、こういうスペックを出すための改造費? 維持費? が嵩んで、リンベガ一行に加わったのだと書かれている。また画集に言及があるが、スチフはB級SF映画が好きなのだそうだ。二刀流で近接攻撃。いかにもそういう男が好みそうな戦闘形態だ。いやーゼロ距離でかわすの本当にかっこいい。

・霧亥はスチフの刃を、右手を貫かれつつ防ぐ。血みたいなのが出ている。霧亥が出血するのはちょっと珍しい。劇場版の設定資料集に、霧亥の体はとても頑丈で、本当は全裸でも良いくらいなのだと説明がある。最近でた本だから、当初よりも性格づけがパワーアップしているように感じるが、とにかく霧亥の体は頑丈だと言うことは連載の当初から示唆がある。そんな霧亥の身体を、スチフは貫ける。かなりの実力。

・ところが、霧亥の頑丈さは止まることを知らない。身体中央を貫かれたにもかかわらず、そのままスチフを壁にたたき付け、連続パンチをお見舞いする。そして銃でフィニッシュ。霧亥の勝因は、ものすごく頑丈で、スチフがちょっと油断したからに他ならない。霧亥って強いのかよくわからないところがある。