ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書き終え、現在は浦安鉄筋家族について書いてます。桜井のりおは神。

大相撲刑事

ああ大相撲刑事 この漫画はジャンプで連載されたギャグ漫画だ。ただそんなに面白くなくて、10週くらいで打ち切られた漫画だ。『大相撲刑事』は、内容があまりにくそすぎた。多分wikipediaの記事のキャラ説明のほうが漫画本編より面白い。あれは『大相撲刑事…

ヒトヒトリフタリ

このたび無事最終回を迎えたが、私は6巻までしか読んでない! この漫画の良いところは、作品の中でのキャラクターたちが抱える問題や目的がやたらとはっきりしていることだ。主人公の春日総理は寿命が定まっていて、それが明示される形でストーリーが進んで…

人間昆虫記

手塚治虫といえばこれ。連載時期は1970年から1971年。手塚のキャリアでいえば人気がやや低迷していた時代であるという。 十村十枝子という主人公の女性は、他人の能力を完全に模倣できる。あまつさえ模倣した人物を退け、なり変ってしまう。だから彼女は有望…

いきいきごんぼZ

『いきいき』と『空が』の2012年 『空が灰色だから』について触れたからには、『いきいきごんぼ』(その後『いきいきごんぼZ』に改題)にどうしても言及せねばなるまい。 同じ週刊少年チャンピオンで、同時期に連載が開始された漫画なのだが、エロ・うんこ…

空が灰色だから

「サブカル」?「サブカル」! 「サブカル」と人が言う時、その裡にどういう意味を込めているかはかなり判然としないが、阿部共実『空が灰色だから』は少なくともサブカルサブカル言われる筋の作品だった。 好意的な感想には「これを読んで圧倒された!」的…

石黒正数『外天楼』をよむ

『外天楼』は伏線回収漫画にあらず 石黒正数『外天楼』は誤読されている!(はぁ、我ながら大きく出たもんだ) 外天楼 (KCデラックス)作者: 石黒正数出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/21メディア: コミック購入: 34人 クリック: 529回この商品を含む…

アゴなしゲンとオレ物語

00年代を代表する下劣 この漫画は、トラック運送業を営むゲンさんと社員のケンヂを中心にした、エロ・下ネタなどくだらない内容をクソみたいに盛り込んだ21世紀初頭を駆け抜けた本当に良い意味でファック気味にシットなギャグ漫画だ。 アゴなしゲンとオレ物…

浦安鉄筋家族

前回は短い間にものすごいきらめきを見せたギャグ漫画『チェンジング・ナウ』の話を書きましたが、今回は持続的にきらめくギャグ漫画『浦安鉄筋家族』。 ある人は言う。「浦安は中学生まで」。 確かにそうかもしれない。しかし浦安の話を向けると「まだやっ…

チェンジング・ナウ

「ドッグファイター」見参 ちょっと古いけれど、ちょっぴり悲しい、忘れられない思い出の漫画。UMA『チェンジング・ナウ』。 この漫画は特撮ヒーローモノに題材を取り、その「お約束」を逆手にとってギャグ漫画にした作品だ。主人公は変身ヒーローだが、「ド…

こうの史代を考える

なんか『はだしのゲン』が大変ですね。だからこそこうの史代だ。 中沢啓治『はだしのゲン』の配架問題で揺れる昨今だ。中沢亡きあと、原爆を題材にした漫画を手掛ける作家といえば、こうの史代を挙げることができるだろう。 『はだしのゲン』が作品としてど…