ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書き終え、現在は浦安鉄筋家族について書いてます。桜井のりおは神。

【BLAME! 全話紹介&解説】LOG29 第13空洞

シボ&霧亥はメンサーブとの会話で、住人達が第13空洞に移管されたことを知る。そこで第13空洞に向かうことに。第13空洞では電基漁師集落の人々が珪素生物を倒していた。

・メンサーブとの会話。第8空洞の住人は第13空洞に。シボの転送の技術が未完成という台詞が良く分からん。
珪素生物による汚染。あるいは毒。これもなかなか解釈が難しい。バルタンバはネット端末遺伝子があるかどうかなんて気にせず人間を処理することを述べていた。汚染って何だろう。先に、ネット端末遺伝子が、都市空間にいる限り失性する、という仮説をたてた。都市空間が汚染されているわけだ。東亜重工内は都市から独立していたが、珪素生物が侵入してこの感染性の何かを放出した…? それを汚染と呼んだ。これにあてられると人間は少なくともネット端末遺伝子を失性する。またはふつうに毒ガスみたいなもので、死んじゃう。


・中央もAIであることを問うシボ。メンサーブはAIに対し否定的な人間を敵視する様だ。
・時空間がゆがんだせいか、妖精っぽいやつらは霧亥たちと初対面という。一方シボは妖精に対し面識があるという。この問題については前の話の解説に詳しく書いたのでそちらを参照されたい。


・電基漁師。珪素生物を倒せる。セーフガードを倒せるのであるから、その技術を流用した珪素生物も倒せる。


・最後のイヴィの台詞。「例の外から戻ってきた連中だ」。これ短いけど示唆に富む台詞だと思う。電基漁師たちがもともと東亜重工から外に出た人々と知っている。珪素生物は長生きなのか、誰かから東亜重工について情報を得ていたかしている。とうの電基漁師たちがほとんど忘れてしまっていることを知っていそうなほどだ。珪素生物たちの情報網は非常に優れている。なんどか言及しているように、多分超構造体の隔壁も気にしていない。