ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書いて行っているのですが、大分放置しておりすみません。

【BLAME! 全話紹介&解説】 LOG2 大地の記憶

ネット端末遺伝子を持つと思われる子供。前話で珪素生物に殺害? されてしまった。霧亥が開けたところで待っていると、一人の犬を連れた女性が現れる(通称:犬女)。子供の遺伝子情報を記録し終えた犬女は、霧亥に3000階層上に「システム」が生きた階層があると告げ、見てくるよう指示する。

 

・まず少年について。ネット端末遺伝子を持っていれば、何もせずともネットに接続できる。かなり後になってからだがイコがそう述べている。少年が本当にネット端末遺伝子を持つならそうできたはず。遺伝子を持っていてもやり方を知らない? 犬女によれば10番と11番染色体に異常があるようだがそれはネット接続には関係ない? この辺は謎。いずれにせよ少年が死んだら接続は不可で、遺伝子の登録しかできないだろう。後半のアンオフィシャルな階層なら、少年の遺伝子だけでネットに接続できたのかもしれない。
・犬女について。画集では彼女と犬と霧亥との関係に比較的多くの言及がある。また、画集では「システム」という言葉に、通常持つ意味以上の意味を含めている。統治局やセーフガードが出現する以前に、ある「システム」があり、秩序を担っていた。統治局の企図が破綻した際、混乱した世界を復旧させる仕組みが「システム」に存在した。霧亥はそうした「システム」の最終兵器ではないか、という示唆。これが画集の説明から垣間見られる。そして犬女や犬もそうした「システム」に与する存在であるとほのめかしがある。犬女は電話してるから、他にも協力者がいるのだろう。犬女が知ったかどうかはわからないが、霧亥は最終的には任務を達成する。
・「階層」という言葉について。『BLAME!』では「階層」という言葉が途中から意味が変わるように思う。始めは本当に1階、2階…という意味。その内に、超構造体で区切られた区画を「階層」と呼ぶようになる。物語が進展し、超構造体という概念が登場したさいに、「階層」も新たな意味を得たのだろう。本話では、犬女が霧亥に「3000階層」上を指示するが、まさか超構造体で区切られた間を3000も渡り歩いたとは思えない。純粋に3000階上、という意味に違いない。
・霧亥について。詳しくは追々だが、この時点で霧亥は復活? というかこの形態で機能し始めて間もないのではないか。犬女とも余り話さない。上まで送ってもらうわけでもない。ただわけも判らず任務をこなすだけ。犬女が属する組織に深く従属せず、3000階層上に行った後、組織に戻らずなぜか更に先に行ってしまう。帰属意識は高くない。ま、詳しくは追々だな。
・犬は霧亥のことが好きそうだ。ダッシュで霧亥のとこに行ってる。あと犬女の胸に顔をうずめて、サイボーグである女の形態変異の手助けをしている。役得である。

 

 

新装版 BLAME!(1) (KCデラックス アフタヌーン)

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