ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書き終え、現在は浦安鉄筋家族について書いてます。桜井のりおは神。

【BLAME! 全話紹介&解説】 LOG1 ネット端末遺伝子

久しぶりに書くかー。

大好きな漫画、弐瓶勉BLAME!』。広大な都市空間をネット端末遺伝子を探して移動していくSF漫画だ。詳細はまぁ世の中に出回っている文章を見てくださいな。この『BLAME!』、作中ではほとんど何も解説がなされず、とにかく広大な空間を旅する、という中身になっている。考察サイトも何個もある。途中、解釈が分かれそうな部分もある。ここでは全部の話を一つずつ改めて読み直し、何が起こったのか考えてみよう。とにかく想像を色々させられる面白いSF漫画なのだ。

一応本編を読んだのはもちろん、画集『弐瓶勉画集 BLAME! and so on』(2003、講談社)、『NOiSE』(2001、講談社)、『ブラム学園! アンドソーオン』(2008、講談社)と、他の弐瓶漫画には一通り目を通している。

じゃ行ってみよう! 1話分ずつ、数日ごとに投稿して行く予定です。

 

 

LOG1ネット端末遺伝子

記念すべき第一話!
ネット端末遺伝子を持つと思しい子供を連れて、霧亥が都市を歩いているところから物語が始まる。
子供は珪素生物と思しき二人組に連れ去られる。珪素生物と一悶着して霧亥は子供を奪還する。しかし既に子供は殺さたのか、よく分からない繭みたいな状態にされてしまっていた。ってのがあらまし。

・はじめ、霧亥たちの前に現れた「やあっ」の男。これって人間なんだろうか。多分人間だろう。あまり珪素生物ぽくない。戦闘用に変身する際もあまり珪素生物には見えない。珪素生物に使われているんだろう。だから見捨てられた。
珪素生物はこの後色々出てくるけど、結構仲間を大事にする印象がある。そんな点からも、あの始めの男は人間じゃないかと思う。
珪素生物が歩く背後に人影があり、火を囲んでいる描写がある。珪素生物の棲みかだったんだろうか。珪素生物の棲みかってなかなか描写がない。ここと、サナカンが最終盤で襲撃したところと、あとはプセルの脱出記。
・都市に人物像があるのは他に例を見ない。珪素生物が造った?

・ネット端末遺伝子を持った少年。本当に持ってたんだろうか? 始めの男は感染前の遺伝子だ、なんて言っていたが観測は正しいのだろうか。第二話で考えよう。

 

 

新装版 BLAME!(1) (KCデラックス アフタヌーン)

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