ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書いて行っているのですが、大分放置しておりすみません。

【BLAME! 全話紹介&解説】LOG53 欠漏

建設者とLEVEL9シボのいる階層にサナカンがやってくる。建設者に案内してもらいLEVEL9シボのもとへ赴こうとするサナカン。そこで珪素生物の襲撃を受ける。襲撃を退けるも、LEVEL9シボのもとに珪素生物が迫る。

 

・建設者に一室に案内されるシボ。これも面白い描写。建設者は都市を建設する機械だ。でもここでは不動産業者みたいなこともしている。あるいは、都市に住む建設者の中には、人との関係を重視した、こうした役割を持つ者もあったのかもしれない。窓の向こうは開けた空間になっていて、壁には電燈がともっている。空間の向こうには、同じく居住区がありそうな感じ。居住区として機能したならば、住んで気持ちのよいところだったのかもしれない。本話の最後、LEVEL9シボが窓に腰掛ける描写がある。LEVEL9シボはここが自分の家だって解っているのだと思う。そういう理解力はある。

・建設者の仕事を眺めるシボ。建設者について来て、仕事を眺める。この辺りも建設者の仕組みを知る上で興味深い描写が続く。充電あるいは給油の描写。都市を造成する過程の描写。漫画では数コマで絵が描かれているけれど、相応の時間が経過していることを感じさせる。

・LEVEL9シボから漏れる粒子。なんやねんこれ。LEVEL9シボの所在地を知らせるための機能だろうか。あるいはこれは本来はLEVEL9シボのための機能で、強力な粒子を発して都市の外側がどこにあるのか知るための機能か、あるいは近傍の都市の構造を知るための機能だろうか。

・いずれにせよ、こうした粒子によってサナカンあるいは珪素生物がこの階層にやって来ている。

 

・01で語りかけるサナカン。これ好きな人多いんじゃないだろうか? 2chの弐瓶スレの常套句。実際には建設者は普通に話ができるのだが。

・統治局と建設者。彼らはどういう関係だろうか。いや、どうかんがえても統治局の方が建設者より上位なんだけれど。作中で描かれる通り、命令には従わなければならない。でも、この建設者が「個性的」なせいか、どうも相対的に独立しているような印象もまた受ける。都市の無作為な増殖・改築を統治局は止めることができない。判断主体はネット端末遺伝子を持った人間。ずっと昔、カオスの状態を(おそらく珪素生物が)引き起こした。その時にネット端末遺伝子を持つ人をいなくさせるとともに、都市を「暴走」するよう設定したままにするという営為があったはずだ。都市を計画することそのものは統治局の埒外。統治局は総務課、道路維持課。都市のをデザインする都市計画課は管轄外なのだろう。昔はそういう都市を計画する勢力もあっただろうし、あるいはそれも電子化・ネット化されていることもあったかもしれない。

 

・サナカンと珪素生物との戦闘。珪素生物、振り向きざまにマスクに埋納された三連のミサイルを放つ。かわしたサナカンが脚で珪素生物の首を折る。倒したと思ったら、珪素生物はまだ健在で、触手でサナカンを打擲して逃走する。俺もサナカンの脚に挟まれたいよ。