ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書いて行っているのですが、大分放置しておりすみません。桜井のりおは神。

【BLAME! 全話紹介&解説】LOG50 遼遠

レベル9シボの大攻撃により、一帯は金属が溶けるほどの大損害を被る。霧亥もそれに巻き込まれる。ネットスフィアへの接続は再び閉ざされ、レベル9シボは傷ついて階層を彷徨う。統治局よりダウンロードされたサナカンが基底現実に、重力子放射線射出装置を携えて出現する。

 


・この辺り、重要な展開が続くなあ!

・霧亥のものと思しい回想。これ、どのタイミングでの回想なのだろうか。レベル9シボの攻撃の直前だろうか。あるいは、爆発に巻き込まれてからだろうか。同じような回想は、霧亥がダメージから回復する時にも描写がある。気合い入れて1コマづつ見てくぞ! おらあ!

①何らかの通路。

シーラカンス

③触手のような……。ラストの都市空間の外の海に似ている。

④ ⑦コマ目と関連する。ドモとイコがいる。これは、この階層での出来事を思い出したものだろうか。いや、たぶん違う。大分都市空間が開けている。何しろ、樹木のようなものが見える。これは極めて重要だ。作中世界の基底現実では一度も樹木は描かれない。この回想は、ずっと過去のものではないだろうか。妄想すると、セーフガード時代の霧亥の回想なのではないか。しかも、ずっと昔、まだドモチェフスキーもイコも実際の存在として活動していた時代のセーフガード。イコはこちらに向けて手を挙げている。霧亥とドモイコは、もしかしたらセーフガードで同僚だったのかもしれない。

⑤イコのものと思しき手。

珪素生物の群れ。何となく、『NOiSE』時代の原初的な宗教色に溢れた珪素生物に読める。これも妄想だけど、ドモやイコと同僚だった、古い時代のセーフガード時代の霧亥の戦った相手なのかも。

⑦ドモとイコ。恐らく④コマ目と連続。植物が構造物からも生えている。

⑧シボ。しかもこれは、ごちゃごちゃしたガジェットからして生電社の頭取を撃つ直前。涙ながらに訴えるシボを回想している。霧亥は、このタイミングでこれを思い出した。

 

・大爆発の直前、霧亥は銃を向けるもレベル9シボに退けられている。その後爆発に巻き込まれる。

・金属が溶けて溶岩みたいになっている。霧亥はあほみたいに強靭だ。何歩か歩いたような描写がある。融けた金属に嵌め込まれてしまった。

・レベル9シボはいずこかへ去る。移動するところは、何か都市を貫通する仕組みがあるのか、円状にくりぬかれて移動している。レベル9シボはどこへ向かっているのか。あるいは、都市の外へ最短でたどり着くために動いているのかもしれない。シボはそこまで読んで、自律できるようにレベル9シボを編んだのかも。レベル9シボはちょっと辛そうだ。本来のセーフガードとしての機能と、ネット遺伝子の胚を孵すための機能とでは、何らかの齟齬があるのかもしれない。

 

・統治局サナカンの登場だ! このキャラクターがサナカンだとわかるまでには、もう少し物語を進めなくてはならない。初め読んだ時には、純粋に統治局から派遣された代理構成体としか認識しなかった。

 

・この辺りから、物語の登場人物が孤立して活動することになり、キャラクターの配置が希薄になる。そうなってくると、いながおうにも広漠とした都市空間が改めてクローズアップされてくる。レベル9シボの通った通路。統治局サナカンの登場シーンのだだっ広い平板(なんかバリバリ電磁的なものがでてる)。一つ一つの空間や通路や部屋。妙味と言うか雰囲気と言うか。こういう漫画は他にないと思う。