ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書いて行っているのですが、大分放置しておりすみません。

【BLAME! 全話紹介&解説】LOG41 侵入対攻電子空間

シボを追いかけるドモ&イコ。シボは侵入対攻電子空間の外に出てしまい、プセルに見つかる。プセルは造換塔を利用して駆除系を発生させる。ドモチェフスキーが一手に駆除系を引き受ける。イコとシボは一旦逃れるが、イコから珪素生物たちの目論見を聴いたシボは、ドモチェフスキーのもとに立ち戻り、協力を申請する。

 

・シボが閉めた扉をドモチェフスキーが蹴破るシーン。ここでドモ&イコのやり方が異なることに注目したい。AIを複数配置して討議させる。良い意味で意見ややり方が食い違う。ドモの方が物理的に存在しているから主導権がありそうだが。
・侵入対抗電子空間。珪素生物の感知から逃れられる空間なのだろう。どの位の広さがるかは明示されないが、それなりに広い空間を展開していそうだ。
・シボの台詞「このスーツ」。セーフガードの装備であること、それが使用できることを自覚したのだろうか。


・プセルの感覚域の匂い。プセルがワイファイ飛ばしまくって、それをイコが感知したような感じだろう。お笑い芸人のカズレーザーがワイファイを感知する要領だ。匂いと表現するのは面白いし、無線でインターネットするようなシステムをこの時期から描いているのも面白い。プセルの感覚域の匂いってどんな感じだろう。電子的なものだから、私たちが鼻で感じているものとは異質なものだろう。だけど、ドモチェフスキーはそれを密かにくんくんしてハアハアしているのではなかろうか。

・リンベガが造換塔を用いて珪素生物を発生させている。アンオフィシャルな空間だから、セーフガードの仕組みを乗っ取ることも容易いのだろう。

・駆除系の数を数える時のイコの台詞。二十四、二十五、二十六。ここの漢数字だけ文字幅が圧縮されていて、めちゃ印象に残っている。かっこいい。

・ドモの銃。実弾! これはちょっと重要な描写で、シボのスーツや、このあと霧亥が見付ける武器庫なんかそうなんだけれど、アンオフィシャルメガストラクチャーでは、セーフガードの武器が電子的なものに移行しきっていない。これは、アンオフィシャルメガストラクチャーが新たな都市空間を造成するためのものだからだろう。完全な、オフィシャルな空間では、統治局(セーフガード)のシステムが完全に機能し、造換塔なりなんなりで武器などをダウンロードできる。しかし、そこに移行するまでは、そうもいかない場合がある。だから物理的に武器や防具が支給される。
・これを深掘りすると、臨時セーフガードと言うのも、現地の人々(様々な勢力が想定される)と交渉にあたるため物理的に製造された、と考えることができる。都市が完成すれば、都度ダウンロードして対応すればいい。塊都での統治局やセーフガードの動きはそのような感じだったはずだ。

 

・イコの台詞「今話しかけないで」。ここも、イコらしい対応。シボのスーツの操作に大量のチャネルを使っているから、話しかけないでほしいと言う。多分、大量のチャネルを使っているのは確かに本当のこと。だが、それでシボと会話できないかと言うと、物語の描写の通り、そうではない。イコって可愛い見た目なんだけれど、こういうところは本当に狡い。シボに質問させないように暗に会話を退けようとしているように読めるのだ。けれども、シボは構わず質問する。人間の質問に答えなければならないと考えるイコは、尋ねられた以上は答える。

・シボ、スーツを使いこなしています。この棒きれみたいなのは『ブラム学園!』でも使用していた。