ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書いて行っているのですが、大分放置しておりすみません。

【BLAME! 全話紹介&解説】LOG38 集積蔵


ドモチェフスキーとイコの、集積蔵奪還の失敗譚。シボが珪素生物の寄生攻撃を受け、霧亥がブロンと交戦しこれを退け、ドモチェフスキーと邂逅する。

・ここ、初見だととっても解りにくい。ドモチェフスキーとイコは駆除系出している。それを退けるスチフ。珪素生物と争そうドモ&イコは何者? となる。そしてどうも苦戦している。造換塔も珪素生物に奪われる。セーフガード、珪素生物、そして霧亥たち。いままでの勢力図がちょっとずれて、混乱をきたす。でもそれくらいの方が、新しい章に入るんだから良いのかもしれないが。
・ドモチェフスキーとイコ。詳しくはおいおいだが、臨時のセーフガード。造換塔から電力を引き出せなくなってピンチの様子。その割には駆除系だしまくっているが。まだまだ予備電力があるのだろう。
・ドモチェフスキーとイコ、その2。戦闘担当のドモチェフスキー、システム周り担当のイコ。重要なのは、ドモチェフスキーとイコの意見が食い違うところだ。無理な戦闘を避けようとするイコ。もう間に合わない、と好戦的なドモ。弐瓶氏の漫画に通底する理念として、こうした複数による討議の構造がある。『バイオメガ』の東亜重工のエージェントも、カノエ・フユ(かわいい)やミズノエ・シンなんかは、明らかにイコの系譜を引くキャラクターだ。必ずしも彼らの冷静な分析が活かされないこともあるが、独立した2つ以上の思考体に討議させる。人造人間やAIを単独で存在させない。
・2244096時間後。カッコイイよね。こう言う表現。93504日で、だいたい256年後。霧亥たちが来るまでだいぶ経ってるな。それまで綸旨セーフガードの二人は持ちこたえたわけだ。集積蔵の奪還は失敗したが、自らを守り得る都市のある部分を保持していたのだろう。そして珪素生物たちの試みを妨害し続けている。そこに霧亥たちが現れた。
・この辺りの都市のパイプの描き方がとても好きだ。
珪素生物4人組。ダフィネルリンベガ、スチフ、プセル、ブロンの登場。スチフが霧亥の事を「儀装セーフガード」と呼んでいる。霧亥はセーフガード的役割を持たされていたから、スチフの予想はかなりの精度を持っていると言えるだろう。
・ブロンはそんな霧亥と戦闘に入る。バイオ系の攻撃が得意のようだ。こうしたガジェットは、同僚の珪素生物からも評判がよくないと画集に説明がある。霧亥は重力子放射線射出装置でワンパンで倒すんだけど、その後の都市構造体が丸く抉られる描写がめちゃくちゃかっこいい。ここ大好き。
・ブロンを退けた後、ドモチェフスキーと邂逅。