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ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書いて行っているのですが、大分放置しておりすみません。

【BLAME! 全話紹介&解説】LOG22 東亜重工 トウアジュウコウ

東亜重工の中を探索する二人。服を見つけたり、地図にアクセスして管理がAIだと判明したり。その内に珪素生物と出会う。

 

・シボの回復を待ってあげる霧亥。ほんと霧亥ってコミュ障だけどちゃんと待ってあげるんだよね。

東亜重工内の電基漁師スーツ。霧亥の体格に近いってことは、おやっさんたちの部族より大きめに作ってあるのだろう。おやっさんたちももともとは霧亥と同じくらいの体格だった? アフリカの草原にいる象と密林にいる象との比較がわかりやすいんだけど、草原の方が象は大きい。これと同じで、東亜重工の外の方が都市が密集しているんじゃないだろうか。要は狭いってこと。だから世代を経る中で体が小さくなる。スーツもそれに合わせた? スーツはロストテクノロジー化したとは書いてなかったはず。ここから想像すると塊都人って労働者ですらめっちゃ身長でかいけど、これはきっと塊都が比較的開けた空間な上に、栄養状態なんかも非常に良好なんじゃないだろうか。

東亜重工の情報処理機構。シボがアクセスします。AIにこういう統御を任せるのは危険なのだそうだ。弐瓶漫画ってこういうところすごく徹底していて、人工知能を単独で存在させない。あるいはなんらかのシステムの最高責任者にしない。本作のドモチェフスキーとイコ。二人で討議しながら防衛している。『バイオメガ』の東亜重工のエージェントもかならず二人一組。多分これは間接的には珪素生物が二人一組で行動するのも同様の理由。このAI(というかそれに類するもの)を討議させる仕組みは弐瓶漫画に徹底している。「論理矛盾」を回避すべきと考えている。それともう一つのテーマ「知育」についてもここで語っておきたいが…まこれはまた今度だ。東亜重工の情報処理機構は弐瓶漫画には珍しく単独AIで、これが東亜重工の危うさに直結している。と少なくともシボは考えている。

・シボのAIに対する認識。とても危険なものだ、と考えている。シボの時代には当然の認識なのだろう。東亜重工が出港した時代にはそうではなかった。そしてもしかしたら大抵の場合は上手くいっていたのかも。シボは割とAIに厳しくて、メンサーブの機嫌を悪くする描写がある。シボはコミュ力高いし科学者だからAIに対する処理もお手の物だろう、と思うけれども、メンサーブの機嫌を損なう。この後に出てくる描写だけど、シボがコミュニケーションで失敗する(相方はいっつも失敗しているが)珍しい例だろう。

 

・シボ。ちょっとずつ体の使い方を覚えてきたそうだ。嬉しそうな顔を見せる。


・イヴィとメイヴ登場。東亜重工の住人を殺戮している。ネット端末遺伝子を持つ可能性がある住人を殺害しているようだ。カオスの拡大の一環なのだろう。うーーーむ。こいつらどこから来たんだろうか。それと来てからどれくらい経ったんだろうか。参考になるのはアンオフィシャルメガストラクチャーでの珪素生物と綸旨セーフガードの戦いだ。256年戦っている。イヴィたちもこれくらいのスパンで浸食している? セーフガードがサナカンを派遣したり霧亥を復活させようとしたのも彼らが東亜重工に出入りしているからだろうか。

・イヴィの台詞①。霧亥にあったことがある? 久しぶりだな、と言っている。霧亥が記憶ないのも知ってる様子だ。また最近もまた仲間にひどいことしたそうじゃないか、との言。ジェリタニウスとメタジィーニとの一件を知っている? こういうところから見ても、珪素生物ってかなり広範囲にネットワークを持っていて、ともすれば超構造体も気にしない存在なのではなかろうか。

・イヴィの台詞②。霧亥に対して上代からの恨みがある。霧亥は珪素生物から相当恨みをかっている。それも昔から。どこかの段階で、私の予想だとセーフガード時代に、相当の珪素生物を殺したんじゃないだろうか。物語後半のサナカンみたいに。霧亥の側も、珪素生物を恨むようななにかがあったのかもしれない。