ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書いて行っているのですが、大分放置しておりすみません。

【BLAME! 全話紹介&解説】LOG16 襲撃

サナカンとの戦闘。なんとか退ける。

 

・サナカン。住民をセーフガードに。これ『NOiSE』の教団が使った(盗んだ)テクノロジーに近いのだろう。生身の人間を珪素系の駆除系にする。とにかくダウンロードするより、この場所では人間使った方が早いのだろう。


・人々を守る霧亥&シボ。当然のような描写だが、結構重要。霧亥やシボがより「合理的」な存在だったら。弱い集落の人々を見捨てるはずだ。例えば人々を気にせず銃を放つだろうし、逃げたりもするだろう。でも。決してそんなことをしない。霧亥は本当にコミュ障なんだけど、この寂れた電脳世界においてこの辺りは本当にしっかりしていてなにか「正義」のような感覚を持っている。住人を駆除系から守るために投げ飛ばしたり、サナカンが重力子放射線射出装置を人に撃つのを頑張って止めようとする。霧亥は根底にはこうした優しいというか、人々に対する根本的な感情を持っている。感情を表に出さないから判りにくいけど、元来霧亥は良いやつ。だからシボも惚れるわけだな。ま、ちょっとドライに捉えるならば、「セーフガード以前のシステム」があらゆる人間を助けるようプログラムしたに過ぎない、と考えることもできるが。


・そうした霧亥の姿勢をみるサナカン。サナカンとしては霧亥にセーフガードの時の記憶や立場・姿勢を復活させるために色々仕込んだわけだ。だから、ここで霧亥が目覚めてネット端末遺伝子を持たない住人をサナカンと一緒にバシバシ撃ち殺してほしかったはずだ。けどそうならず、サナカンの妨害をする。霧亥が飛び込んでサナカンの発砲を妨害する。サナカン、もちろんあまり表情に出さないけれど、妨害された時は残念に思っただろう。

・サナカン、逃げる。逃げるときに捨蔵を殺害。そして霧亥に「再構築できたのは機能だけなのか?」と問う。やっぱり狙いは霧亥のセーフガードとしての復活。そしてそれは叶わなかった。なぜなら霧亥は純粋なセーフガードではないから。

・シボ、最後のコマ。サナカンの台詞を聴いていたのだろう。霧亥に対する疑念を持った。これが予備電子界でのあの質問に繋がる。