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ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書いて行っているのですが、大分放置しておりすみません。

【BLAME! 全話紹介&解説】LOG8 塊都

ここからLOG11まで、シリーズ読み切り。塊都編がまるまる収まる。

長い橋を渡った先。なんかドロドロしたのを採ってる女の子を見付ける。女の子はなんかよくわからん捕食機みたいなのに食べられそうになり、霧亥は女の子を助ける。しかし女の子とは言葉が通じないようだ。それに人間とはやや異なる形質を持つ生物であることが分かる。そして、突如としてこの生物の仲間が大挙して押し寄せて霧亥を取り囲む。でも女の子のとりなしがあった様で、霧亥は威嚇されるにとどまり襲われることはなかった。
先に進んだ霧亥は、今度は背の高い人間がいる集落にたどり着く。そこで情報を収集するには塊都という場所に人間がたくさんおり、遺伝子技師もいるという。ネット端末遺伝子もみつかるかも知れない。霧亥はテツとヨシオの輸送船に乗せてもらい塊都を目指す。
途中、先程の生物の襲撃を受ける。この生物は乾人というらしい。なんとか乾人の襲撃を退けるも、テツは死亡。ヨシオとともに塊都へ到着。
ここで霧亥は輸送船の積荷を初めて知る。すなわち塊都の科学者集団に売り渡すために、乾人を拉致して輸送していたのだ。これに気を害した霧亥は重力子放射線射出装置をバンバン打ちまくる。警備兵が出現。戦闘の中、霧亥は塊都の内部に逃れこむ。

 

・この話、いま読み返すと相当長いな。読み切りの始めだから増量ページで掲載したのだろう。

・乾人。謎の民族。乾人の体は生電社で生命工学の材料として利用されていた。高値で取引されていたようだ。思うに実験体かなにかが逃げ出したものの子孫が乾人になったんじゃないだろうか。

・乾人の女の子が採ってたの、あれなんだろう? ドロドロしたのを採ってる。そして霧亥がなぜかそれを食べてる。ちょっと間抜けな光景だ。霧亥は基本的にほとんどなんでも栄養にしてしまう。クモイとヤキが造ってたきのこみたいなのもそうだし、シャキサクもそうだし、乾人のドロドロもそう。並列蓄電槽群の電気でもオッケー。便利な体だ。乾人に話を戻すと、女の子はちゃんと族長っぽい人物に霧亥の事を説明している。族長もその説明を聞き入れ、霧亥が助けたことを認めたのだろう。忍者みたいなポーズをとって、忍者っぽく素早く消え去る。私は長年、族長のあのポーズは、ワープをするために必要なポーズかと思っていた。でも、もしかしたら違って、霧亥に感謝の意を伝えるポーズなのかもしれない。またそのコマの、女の子の嬉しそうに安堵する表情は見逃せない。乾人は人間とは敵対的だが、かならずしも全てが全てそうではない、という姿勢が垣間見られる。

・このあと、乾人と友好関係になる…とかいうありきたりの流れにならないのが『BLAME!』の良いところ。

 

・たどり着いた先、輸送船のドックがあるところ。ナミ江という女性と霧亥は話す。やはり一般の住民には、ネット端末遺伝子の情報は伝わっていないのだろう。もう少し後に出てくる、ヨシオとの会話でもそれはうかがえる。原人が統治局と通信していた、という認識。作品のメインクエストであるネット端末遺伝子の探索・ネットへの接続であるが、実は多くの人々にとってはそれは重要なことではない。『Noise』の描写なんか見ても、ネットに接続できる人間は始めから限られていたようだし。

・ナミ江のいる集落。塊都からは距離があるが、文化圏にある衛星集落だろう。この階層にいる全員が背が高いわけではなさそうだ。ここのおじいさんが種族の違いがある、と言っているし、テツとヨシオとの会話でもそうした旨が出てくる。思うに塊都のある階層は相当広い。これはあとでまた考えよう。

・ナミ江の事務所。おじいさんがなんか吸ってる。背後には電話の交換手みたいな台で作業している人物もある。なんとなくナミ江が嫁で、おじいさんがたが義父母になるんじゃないだろうか。旦那はほかにいて、テツは出入りしている運び屋、って感じだと推測している。

・テツ。やたら渋い男だ。LOG1で出てきた「やあ」の男と服装が似ている。めっちゃ渋いキャラだが乾人の襲撃で命を落とす。

・ヨシオ。俺こいつめっちゃ好き。元は人間だと思うが高度に電装されており、輸送船のオペレーションを掌っている。表情が豊かだし、なぜか怒っているいるわけではないのにはげ頭にスジを浮かべてしゃべるし。「そうだよ、遠くから来たって言ってたもの」の台詞の時の表情が可愛い。若い頃はいろいろ危ないこともやっていたらしい。ヨシオは積み荷が乾人であることが判った霧亥に壊されちゃう。これ全然ヨシオ悪くないよな。ヨシオは仕事してるだけだ。

・ヨシオは霧亥にグシャってつぶされてしまった。きっとヨシオは生きているに違いない。あんなに電装してるんだからデータをどこかで保存しているだろう。それに生電社や塊都の連中が暴れた霧亥について事情聴取するだろうから、バックアップか何かから復活するに違いない。ヨシオの冒険は続くのだ。

・なおヨシオはブラム学園!でも大活躍だ。

 

・ヨシオによれば、塊都一帯は廃棄階層と言い、統治局(の建設者)が関知しない階層なのだと言う。だから塊都は発展している。もしかしたらどこかの段階で因果関係が逆になって、塊都の科学力で建設者を来させないようにしているのかもしれない。珪素生物も手を出さないのも、そうした高い科学力に関係がありそうだ。

・積荷が乾人とわかりイライラした霧亥。たしかに乾人との信頼関係はもう構築不可能。重力子放射線射出装置を放つ。ここで出てくるのが生電社の警備員。こいつがかなり強え。重力子放射線射出装置は当たると無敵なわけで、物語のほとんどの場合これ当てちゃえば霧亥の勝利に終わる。だがこの警備員、なんか超能力みたいなので重力子放射線射出装置のビームを曲げちゃう。重力子放射線射出装置を実力でかわした珍しい存在。この辺り、塊都ってすげーなって思う。