ディオゲネスの宴

漫画の紹介と、感想を書いていきます。 『BLAME!』全話紹介&解説を書いて行っているのですが、大分放置しておりすみません。

【BLAME! 全話紹介&解説】 LOG6 珪素生命

近くの村でも、人間と駆除系とが戦闘中。そこに大爆発とともに現れたのが2体の珪素生物。霧亥は1体を倒したが、もう1体との交戦中に、シャフトに逃れる。シャフトの先にはかなり開けた空間が広がっていた。

 

・物語の進展上仕方がないのだが、霧亥が訪れる集落はほとんど襲撃される。ひでえもんだ。


珪素生物ジェニタリアスとメタジィーニ。彼らは第1話で霧亥が珪素生物を殺したことを知っている。珪素生物は人間よりもより広域的に活動している形跡がある。場合によってはメガストラクチャーも気にしない、と思しい描写がある。またこの二人、シャキサク回の珪素生物の生産施設にも関わりがあるようだ。もしかしたら二人の子孫を増やす装置だったのかもしれない。二人ともかなり強い。人間にはもちろん、駆除系相手にも引けを取らない。


珪素生物と霧亥の関係。霧亥は珪素生物大嫌い。生産施設を壊したことを態々伝えて、笑みを見せる。霧亥が笑うシーン、というか感情を見せるシーンは本当に貴重。それほどまでに、珪素生物が大嫌い。何度かあるであろう霧亥の人格の転生・転用。それに一貫して珪素生物と敵対する関係にあったのは間違いない。後に珪素生物イヴィに「上代からの恨み」があると言われている。霧亥は昔っから珪素生物にとって敵なんだ。


・メタジィーニ。結構可愛い。手を口に添えてクスクス笑いするところとかグッとくる。弐瓶氏は人間よりも化けものや都市を描く方が好みだったと画集で述べている。メタジィーニすぐ顔面を重力子放射線射出装置でブッ飛ばされるんだけど、良いキャラしてる。かつて(今でもそうかも)弐瓶勉2chの総合スレッドは、平気で珪素生物やドローンや建設者でハァハァする連中であふれていた。ま、作者の力の入れどころを考えれば当然と言えば当然だ。私は木星跡地で観測してる珪素生物が好きだな。女子だと短編の方のプセルが好きだ。髪がふわふわしてそうでそこが他の珪素生物と違って好きです。可愛い。


・シャフトから出てきた霧亥。馬鹿くさい格好でぴょーんと飛び出てくる。両足を広げてさかさまに。ギャグ漫画みたいだ。


・開けた空間。本編随二くらい? の広さ。向こうが見えない。広い。ただ広い。すっかり述べるのを後回しにしてしまっていたが、この都市の「広がり」。なかなか他の漫画家に描けるものではない。この世界観。じっくり味わい、見えない部分も想像する。なんという至福だろう。SFの妙味が漫画の世界で絶妙に表現された世界だ。

 

新装版 BLAME!(1) (KCデラックス アフタヌーン)

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