大相撲刑事
ああ大相撲刑事
この漫画はジャンプで連載されたギャグ漫画だ。ただそんなに面白くなくて、10週くらいで打ち切られた漫画だ。『大相撲刑事』は、内容があまりにくそすぎた。多分wikipediaの記事のキャラ説明のほうが漫画本編より面白い。あれは『大相撲刑事』の魅力をどうアピールすればいいか日夜悩んでいるその筋の玄人が書いているに違いない。
- 作者: ガチョン太朗
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1993/03
- メディア: 新書
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漫画のあらすじを書こうと思ったけど、書くほどでもないのでwikipediaの記事でも読んでてくれ。
ギャグは荒唐無稽で、一周まわって逆に面白い。いや、やっぱりつまらない。ああ、なんていうのかね、本当につまらない。だけど、どこか印象に残って、愛い漫画なのだ。なんだろう。この気持ち。
絵とかシット気味に下手くそだし、キャラも可愛くないし。でもだ。妙に愛着がわく。一家に一冊。あっても惜しくない。
作者のガチョン太朗氏(このペンネームの時点で一種死亡フラグが立っている気がするのは私だけだろうか?)は今何をしているんだろうか。元気にやっているんだろうか?なんだかわからないが、どうしても気になってしまう。
大相撲刑事フルバースト
ジャンプの打ち切り漫画なんて無数にある。その中には尾玉なみえのような鬼才もいただろうし、本当にどうしようもない作品だったものもある。『大相撲刑事』は思いっきり後者に該当するのだが、でもだ!パンドラの箱の中からあらゆる災厄が飛び出した後、最後に何か、希望というか予感というかが残されたことを想起してほしい。
『大相撲刑事』が連載されて、打ち切りになってから20年以上が経過した。その間に作品に関する悪い部分は霧散し社会にばらまかれ希薄化し、現在『大相撲刑事』の近傍にはほのぼのとした小春日和的何か、やわらかなポジティブな何かだけが残された。もうここには、絵が下手だとか、内容が糞以下のシットだ、とかそういうものは存在しない。国破れて山河あり。兵どもが夢のあと。
今『大相撲刑事』は、ようやく春を迎えた。いわば春場所である。
割と本当にダメな漫画なんだけど、どこかかわいげがある。そんな漫画があったって良い。私の家の『大相撲刑事』は究極相撲漫画で超名作の『五大湖フルバースト』の隣りに配架している。ガチョン太朗氏よ、ああ!